絶賛八久和中毒中

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あー…ちょっと待って待って。水に濡れちゃったら寒いんだから…あーれー
ずるずるずる…ドボン。

9月に入って気温が下がった上に、北から流れ込んだ空気のせいで気温は20度を切る中、クレイジーinラヴ真っただ中の八久和川in朝日連峰に行ってきました。
先月の頭に行ったきり、1か月の間に3回通ってます。
どうも心を射抜かれてしまったようです。

極力冷たい水の中に入らないよう岩でできた壁を横に移動してトラバースを試みる…
も、ここは悪名高い八久和川。
泳ぎを果敢にしなければならない渓なので、上半身乾いた状態で通してはもらえませんでした。

もう冷たすぎて必死にもがいて水中から這い出ようとする様子

普段水面に張りついて、もがき苦しむ昆虫を観察しながら、どんなフライを作ろうかと想像を膨らませている身ですが、今は自分がもがき苦しむ立場になりました。
ドボンと落ちてしまうと、気が動転してしまいます。
必死に戻ろうとするのですが、ちゃんと足場を確認せず中途半端なところで這い上がろうとしてしまうので、余計もがき苦しむという悪循環…
表面張力なのか、ずぶ濡れになった服の重さなのかわかりませんが、最後のひと踏ん張りで冷たい水の中に何度も引き戻されてしまいます。

ジャバジャバジャバっと水を排水中…
バックパック、ウエストポーチともに排水性能はばっちりです!
なんて素敵な生地でしょう。
まったく望んでいません意図してませんですが、ここでもちゃんとフィールドテストが実施されています。

とはいっても、ドボンで済まない場所もあるので慎重に。

前日の雨のせいでしょうか。
若干増水気味な水流は、図太く強靭。
しっかりトレッキングポールを使って三本足で渡っていきます。

竿を出して釣りをします。

友人はフライフィッシャー!

ここ八久和川。
ぶっとくてイカツイ岩魚が、10番フックに巻いた大毛ばりに飛び出してきます。

今回は2尾確保。お刺身でいただきました。

アタックザックのテスト中。

夕食では焼き芋をデザートに食べました。
ほっくりほくほく紅あづまを「はふはふ」して食べると、冷え切った身体が芯まで温まってきてsoスイートohマイダーリン。
秋もすぐそこ。そろそろ沢納めの時期のようです。

夏の居残りが飛んできました。
すっかり動きが鈍くなったクワガタ虫。

ところで、この日の深夜ですが…

ツェルトの全体を明るく照らした閃光で目を覚ましました。
寝ぼけた頭が車のヘッドライトに照らされたのかと勘違い。
ここが谷底だと思い出して、いったい何事が起きたのかと混乱していると、地面の底から沸き立つような重低音がゴロゴロゴロ…
雷が発生して、今まさにこちらに向かっている状況でした。
鼻をつままれてもわからないような漆黒の闇。
突如として瞬く光と重低音に神経が研ぎ澄まされる。
光と音の間隔が次第に狭まってくると、天井をたたく雨粒が大きく激しい本降りに変わる。
ここは谷底。雷よりも怖いのは増水です。
特に前回あっという間に1m近く水面が上がる増水を経験した身として、この雨が八久和川にもたらす影響を恐れて寝つけません…

前回ブログ↓

今回は高台になっている森の中に寝ているとはいえ、何が起こるかわからない渓底。
何度か土砂降りの中、テントから這いだし川の様子を見に行きます。

雷も遠くなり、雨脚も弱まったころ、濁りが入って増水はしたものの、自分たちがいる場所までは余裕あることを確認。
ようやく眠りにつくことができました。


登山初日。天気は朝から雨。
予報によるとこの後天候が回復するとのことだったため、とりあえず登山道歩きまではできると判断。後は現地の状況を見てみようと思い敢行しました。
途中山小屋があるので、気持ちの余裕もあります。

雨に濡れそぼるブナの実。

3時間ほど歩いて天狗小屋に到着。昼食のため立ち寄ります。
雨に加えて気温も低いため、寝袋まで出して身体を温めます。

ここ天狗小屋にはとっても古い雑誌が本棚に並んでいます。

1966年の『山と渓谷』

中の記事は、登山ブーム真っただ中。
未だ登頂されていない山や、新規ルートの開拓がまだ残されていた時代の話がつづられています。
書かれている著者のテンションがまったく違います。
息は粗く熱気がこもってます。
癒しを求めて山を登っている現代ですが、このころには未開の地を切り開く夢と冒険がまだ残されていたのでしょう。
幸せな時代だと羨ましく思いました。

名門「片桐」の広告。

「さかいや」さんも広告してました。
最新型アタックザックは大2,200円ナリ。

飯食ってごろごろしているうちにウトウトしてきて、2時間ほどすっかり眠ってしまいました。すると…
階下から人の気配。
どうやら小屋の管理人さんがいらっしゃったようです。
そのあと立て続けて3人組のパーティーが入ってきました。
話すと私たちと同じ八久和川を目指して登山してきたものの、天候に悩まされて小屋に避難してきたとのこと。
私たちもあきらめて一晩ご厄介になることにしました。

翌朝も小雨。
しかしスマホ電波の入る山頂にて天気をチェックすると、雨は上がっていくようです。
増水の不安が残りますが、予定通り八久和川を拝みに行きます。

ここは天狗角力取山。
シコ踏んでみました。

この後、無事八久和川に降り立ちました。
懸念された増水もそれほどなく、2日目は予定通り渓遊びをさせてもらえました。

天候に悩まされた2泊3日の旅でしたが、それでも何とか岩魚にも会えて楽しい釣行になりました。

季節は秋に変わりつつあります。

にょきにょき…

あちこちで多種多様なキノコが顔を出していました。

色と形の変化に富むキノコ。同じ種類でも傘の開き方から色までまるで違って見えます。
図鑑で調べて知識を増やしてはいますが、まだ食べるまでには至りません。
これから勉強して100パーセント確信して判別できるキノコを増やしていこうと思っています。

早くも朽ち果てたキノコも。すっかりドロドロにとろけていました。

雨に濡れたクモの巣。

山頂にはリンドウの花の他、名前の知らないボンボンをつけている紫の花も咲いていました。
たぶんタカネマツムシソウ。

秋の紅葉も少しずつ始まっています。
赤い実をつけるナナカマド。

そろそろ渓底から這いあがって、ちゃんと登山して行こうかなあと思ってきました。
今回は以上です。
ご精読ありがとうございました。

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