氷に空けた穴の中に、くびったけ浸かっても笑ってられるほど、ワカサギに夢中な友達に誘われて、ワカサギ釣りに行ってきました。
週1どころか週2ペースで氷の上に立ってます。
場所は山形市少年自然の家近くにある板橋沼。
6時に到着しましたが、すでに多くの釣りテントで賑わってます。
出発時、山形市内はぽつりぽつりと雨が降ってましたが、お山の上に行くと雪に変わりました。
氷上の雪道ラッセルは、踏み跡がしっかりしてて楽なのですが、氷のすぐ上の雪はべちょべちょに溶けていて、危うく登山靴が水没するところです。
天気は回復傾向で、気温も高く快適。
しばらく釣り糸を垂らしていると、ピクピクと魚信が…
釣れました。小指の大きさもないようなクチボソくん。
名人級のアワセです。
その後ワカサギも1匹釣れました。
大の大人3人かかって釣果3匹。
そのほかのポイントも渋いようで、9時ごろになるとテントをたたんで帰る方もちらほら。
私たちも早々に撤収してきました。
風もなく、時折太陽ものぞく絶好の天気です。
テント張らずにオープンスタイルのお方もいらっしゃいました。
仕切り直しで、以前から気になっていた「垂水遺跡(タルミズイセキ)」に行きます。
おすすめしてくれた友人は山寺に所縁のある方。
地元民に愛されるホットスポットで、小学校の遠足などでも行った場所とのこと。
えらいお坊さんがそこで寝泊まりした場所らしく、野宿愛好家としてほっておけません。
「雪道は危険だから」ということで案内地図までいただきました。
地図は要点をしっかりつかんで登山口はすぐわかりました。
もやもやと「山」と書いてあるあたり、登山で必須の「この先何があるんだろう」というわくわく感を損なわない配慮を感じられます。
遭難しないよう、念のための地図をダウンロードして向かいました。
登山口の鳥居。
鳥居をくぐると仙山線の線路を渡ります。
右見て左見て、また右を見て…
踏切のない線路を渡る時、私はいつも映画「スタンドバイミー」を思い出します。
その先の千手院までの石段には、ばあちゃんの足跡がありました。
人が通っている場所というだけで、少し安心します。
お堂向かって右手側に、お墓につながる通路があり、看板が出ています。
お墓脇の道を案内する看板。
お墓から先に、一般の方がつけた足跡はありません。
しかしワカンで入られた方がいたようで、この踏み跡は道しるべになりました。
この先、小さな沢沿いを登って尾根上に向かうと、20分ほどで不思議な岩が現れてきます。
垂水遺跡到着。
めくるめく異空間。
霊場とされた意味がよくわかります。
ぼんやりと眺めているだけでぐるぐるとめまいがしてきました。
お目当てだったお坊さんの寝床。
霜柱が立っていて、かなり寒そうです。
過酷な修行だったことでしょう。
山寺ということもあるので、芭蕉翁にあやかって、一句ひねりました。
床は霜 とばりはつらら いわや宿
中途半端な出来ですね。失礼しました…
「垂水」というだけあって、窟(イワヤ)の遥か上空から水が滴り落ちてきます。
滴り落ちる水はぶっとい氷柱を作っていました。カッキーン
壁に張った氷の下には空気のたまがニョロニョロうごめいてました。
こちらは沢が滝のようになった場所で、お不動様が祀られています。
しかし、お不動様の石像は、本来置かれている岩の窪みから滑り落ちています。
戻そうかとも思いましたが、周りに柵があるため躊躇します。
もしかしたら冬は滝の流水より、落ち込みの止水の方が、少しは温かいのかと思ってそのままにしました。合掌。
のっこしの稜線まですぐそこでしたので、さらに少し登りました。
稜線まででると、かなり風が強い…
稜線上にある烏帽子岩
少し休憩。日東紅茶の「ロイヤルミルクティー」をいただきました。
今回初めてレパートリーに入れた飲み物ですが、日東紅茶素晴らしいおてまえです。
スタメン決定のお味でした。
この後、一度も使わなかったスノーシューをはいて滑り落ちるように下山しました。
以上です。ありがとうございました。