ぱっと見なんだかよくわからない道具を手に入れました。
ラピュタに出てくるロボット・ライクな造形と、焦げ目ヴィンテージ感が相まって、未来と過去を同時に感じるのですが、そう思うのはわたしだけでしょうか?
これはコーヒー豆を炒る道具です。
表から
裏から
ネジをまわすと、上の蓋がぱかっと開きます。
こちらは株式会社発明工房で作られているコーヒー焙煎器、その名も「煎り上手」。
さっそく生豆を手に入れて、コーヒーの焙煎に挑戦してみました。
上蓋を開けて生豆を入れました。
どのくらい入れてよいのか判断つかなかったため、お米の計量カップ一杯にしました。
コーヒー豆の粒々がお米と似ていて、お米カップを使っていることに違和感は全く感じません。
ガス火で煎ります。
初め中火で5分ほどあぶりましたが、なかなか焦げてこなかったので、強火マックスに変えて3分ほど煎りました。
煎る際、焙煎器をゆするのですが、こちらの焙煎器のとってバランスが素晴らしく、かなり振りやすいユーザーフレンドリー設計です。
中の豆がある程度熱せられてくると、薄皮が舞い上がってきます。
真ん中にある丸い穴から、ふわふわと薄皮が舞い上がるのですが、若干火がついた火の粉になって舞うものもあり、危険を感じます!
豆がほんのり焦げ目ついてくると、もくもくと香ばしいコーヒースモークが立ちのぼってきました。
そして、中の豆からはぜる音が
「パチッ」
さらに煎り続けていると、このはぜる音が連鎖をはじめて、焙煎器の中は大合唱状態になっていきます。
すかさず火からおろして、余熱で煎ります。
すさまじい煙が立ち上ってきます。もくもくもくもく…
煎りあがりました。
豆の感じを味わいたかったので浅い煎り加減のつもりです。
薄皮や死んだ豆を取り除きます。
薄皮。ピーナッツの薄皮よりも薄めでふわふわしてます。
専門用語で「チャフ」というようです。
死に豆。変形していたり、色がおかしいものを取り除きました。
完成。少し色むらがあるようです。
かなり振っていたつもりでしたが、足りなかったようです。
次はルンバ・デ・ラ・陽水を聴きながら、アレグロ・アップ・テンポで振りましょう。
手持ちのコーヒー豆で、ロースト(若干深め)のものと色を比べます。
金髪ブロンドお姉さんって感じ。
挽きます。
手持ちのレギュラーコーヒーと比較します。
右側がセブンイレブンで買ってきたオリジナルブレンドです。
挽き具合が細かすぎたようです…
ペーパードリップで。
お湯を注ぐと、すさまじい勢いで豆がふくれます。
2杯用のドリッパーに、4杯用のペーパーを使っているずぼら仕様ですが、ふくれた豆が、その4杯防潮堤さえも超す勢いでぷくぷくと盛り上がってきます。
ふくれた泡にお湯を注いでごまかしながら、何とか淹れ終わりました。
薄皮とりがしっかりなされていなかったため、ドリップうわずみにゴミが浮いてきてたまってました。
コーヒーの抽出物はそれなりの出来栄えです。
飲んでみます。
「すっぱ…」
キレートレモン(瓶入り)と同じくらい酸っぱいです。
失敗しました。
残りの豆まで飲み切る根性がなかったので、再度焙煎にかけてビターチョコレートぐらいの深入りにしてしまいました。
かなり深い世界に足を突っ込んでしまったようです。
煎り加減、挽き加減、お湯の温度。
焙煎後豆を寝かせる期間を変えても味が異なります。
さらには豆の種類、豆の量…
これからも実験を続けてまいりたいと思います。
ありがとうございました。