2月3日立春。
124年に一度、普通2月4日に迎える立春が2月3日になる大変めでたい年です。
されど、わたしの暮らす山形は雪国。一昨日は最低気温マイナス8度になっていますし、今もちらほら雪が舞っている空模様。
そんななかでも冬を全身で満喫するため、氷上ワカサギ釣りに行ってきました。
降り積もる雪の中でも木の芽は少しずつ膨らみ始めてます。
残念ながら、氷上に空けた穴からは魚は一匹も出てきませんでした。
仕切り直しの景気づけに、道中気になっていた山形百名山「富神山(トガミヤマ)」に登ることにしました。
二日前には結構雪が降っていたので、低山とはいえスノーシューを持参しました。
が、多くの登山者がすでに入っているようで、がっちがちに固まったトレースがついていました。
「富神山登山案内図」という標識も、要所要所に設置されているため安心して登れます。
登ります。
目指すお山はすぐあそこ。
ガンガンがんがん登っていきます。
枯れ木にできたつららは茶色く濁って鼻水のようです。
わたしも手鼻かみました。
多くの登山口が整備されているようで、短い間隔で分岐点が出てきます。
最後の直登を登りきると…
布袋さまの長い頭がのぞきます。
そして…
山頂に到着しました。
絶景です。山形の街並みを一望できます。
あまりにも眺めがよかったため、ここで昼食のインスタントラーメンを食べることにしました。
早めに釣りを切り上げてきていたため、お昼ごはんがバックパックの底に眠っていたのでした。
わたしはインスタントといえども野菜はたくさん入れる派です。今回具材は冬限定、糖度高めで甘みの効いた「寒中キャベツ」ときざみ生姜。具沢山すぎて鍋のふたが閉まりません。
ごはんを食べているとお散歩中の登山犬が現れました。
くんくんくんくんくんくんくんっくん…なんかいいにおいがするぞするぞ
こちらのワンコを連れていたご主人、地元山の会のお方で、こちらの登山道も整備されているとのこと。ありがとうございます。
お山の名前である「富神山」についてお話を伺いました。
時は戦国(っどどん)、直江兼続が城を攻めんと山に登って機を伺っていたが、十日待っても霧が晴れず城攻めを辞めた。それで、街を一望できるその山を「十日見る山(とかみやま)」、霧で見えない城を「霞城」と呼ぶそうな…
ワンコも戦国武将になったつもりでしょうか。街を眺めています。
すてきなパンフレットまでいただきました。例年ですと季節ごとにお山にまつわる伝統行事が行われるようですが、現在はお休みしているようです。
こちらのお山、私がベンチに座って休憩している間に多くの登山者が登頂してきました。
きけば毎日一度は登頂しているとのこと。
こんな風に、自分が暮らしている家の裏山とお付き合いができる生活をうらやましく思います。
登頂された方のほとんどが、こちらのお社にある鈴をがらんがらんと手で鳴らしていきました。
私も真似してがらんがらんしてきました。
休憩しすぎて身体が冷え切ってしまいました。
脇目もふらず一心に下山。30分しないで駐車場まで到着しました。
次回は夜にきて夜景を堪能したいと思いました。
ありがとうございました。