Blog-極寒だら汁の回@蔵王山-後編

登山

前回から引き続いて寒だら汁を作りに蔵王山・刈田岳に行った山行記です。

スマホを充電器に接続し、体温で温めると復活しました。
身に着けていたものはすべて凍っていました。
小屋にたどり着いてほっとしたので、外で立小便をしたのですが、風が強すぎて上に立ち昇って飛んでいきました。これも危険です。男性の方は気をつけてください。

コーヒーでほっと一息いれます。一瞬視界が晴れる時があり、スノーモンスターたちが姿を現します。

携帯ラジオでYBCを聴きながら寒だら汁作りに取りかかります。

ぐつぐつ、グツグツ、

最後にネギを加えて、岩のりをのせたら完成。

「極・寒だら汁」

寒だら汁は、マダラの他、長ネギと仕上げの岩のりしか入りませんが、マダラのアラたちがいい仕事をしています。
骨のゼラチン質もさることながら、皮のコリコリとした食感は魚であることを忘れるほど。
マダラの肝は、アンコウのそれと同じく油がのって美味しいのですが、それでもしつこ過ぎない気品があります。
身のふっくらとした食感は、普段食べなれているタラの身よろしく。それでいて、旬のマダラの身は、さらに柔らかく解けていきます。
とっておきの白子に関してはもう味覚でとらえきれないほどの情報量。
最後の最後に投入した長ネギは、単調になりがちな魚のあら汁に清涼感をもたらします。
さらに岩のりの風味が効くと、これがもうどうしてなかなかかえってもう…
少し多めに持ってきた岩のりをすべて投入してしましました。
今回は味噌と同時に酒粕も加えましたが、風味が増して甘さが加わり正解でした。

完食。

お腹がふくれて日本酒の酔いで身体がぽかぽかに温まったので就寝。

寒さで夜中に何度か目を覚ましました。喉が渇いたのでコーラを開けると、みるみるうちに凍っていきます。

翌朝。起床すると水が凍っていました。

モーニングブリュー・すっげえ甘い即席カフェラテ濃いめ。

昨日のことが嘘のように風が止んで穏やか。リベンジしに行きましょうか。

遥か遠くの朝日連峰まで望めます。やっほー

スノーモンスターズがお見送り。

昨日帰路に踏み外した足跡。焦っていたせいかトレース見誤ってずぼっといってました。落ち着いた状況でみると笑えますが、昨日は必死でした。
ほんの少しの距離で遭難してしまったりする話は、ちょっと魔がさしただけで起こることなんだと実感しました。

凍りついたリフト

稜線に出ました。すべてがスーパーサイヤ人3状態になってます。

鳥居まで行くと、宮城県側から登山者が2名来てました。人がいないだろうと思っていたので、かなりうれしいです。おはようございますと話しかけちゃいます。

昨日のお礼参り。良い子になります。

鳥居には、海老のしっぽといわれる氷と雪でできたとげとげがはりついていて、神々しい造形になってます。圧倒されるばかりです。

Google マップ

昨日目指していた避難小屋は、鳥居からほんの少し宮城県側に下ったところにありました。

中を覗くとかなり狭い空間。緊急避難的な小屋のようです。お田神小屋で泊まってよかった。

避難小屋もぱっと見で人工物とは判別できないような様相。昨日無理をして進んでも見つけられなかったかもしれません。

神社のお社で小休止した後、帰路につきました。
帰りは視界も晴れて快適です。

1時間もしないうちにスキー場まで下ってきました。
ゲレンデにはいると、トレブル効かせまくったBGMで現実に引き戻されます。

うさちゃんコースを降ります。単調で直線的な降り。
無事駐車場まで戻ってこれました。

温泉につかって帰りました。ご精読ありがとうございました。