フレーム構造
「荷物を受け止める」
「受け止めた荷重を身体に伝える」
この二つの課題を、Xに配置されたフレームが担います。
一番シンプルに面を作るX字型の構造は、歩くときに生じる身体のねじれにも従う構造です。
軽量化
Xの一番下につくられる空間が、ちょうど腰の位置に来るため、バックパックの中に入れた荷物が、クッションの役割を担います。
この構造により、腰回りのクッションの構造をバックパックから省くことが可能となりました。
フレーム素材
フレーム素材は軽量さとしなり、そして頑丈さといった難問をバランスよく解決するアルミニウム合金(超々ジュラルミン:A7075)。軽量さや曲がりに対する復元力に関してはカーボンに劣りますが、耐久性を重視してアルミニウム合金を採用しました。通常のアルミニウムとは桁違いで強度があるこのアルミニウム合金は、チタン以上に軽い利点を持ちながら、カーボンでは不得意とされるこすれや、外からの大きな衝撃によく耐えます。